最近普及してきたデジタルカメラの特徴と、主な機能をまとめてみました。
■デジタルカメラの特徴
デジタルカメラ(以下、デジカメ)は、フィルム式カメラ(以下、カメラ)より価格、画質、操作性、信頼性等の点で劣る部分がありますが、一方デジカメならではのメリットも多くあります。そして、現在のデジカメの問題点も将来は克服され、カメラに取って代わる時代がくるかもしれません。
デジカメを使うメリットとして、
(1)コンピュータに画像を直ちに取り込み、加工したり、電子メールで送ったりといったことが簡単。
・カメラだと現像して、スキャナーで取り込んでといった手間がかかる。
(2)現像をしないでも、その場で見ることができる。
(3)失敗した写真を手軽に削除できる。
・カメラだと失敗したコマまで現像されてしまうが、デジカメであれば、失敗したものや不要なものは前もって消せる。
(4)フィルムがいらない。
・デジカメが一式揃っていれば、写真を撮るたびにフィルム(消耗品)を購入する必要がない。
(5)プリンタで手軽に印刷ができる。
・カメラの場合フィルムを持ってお店まで行き、しばらく(1日ぐらい?)してからできあがった写真を取りに行く。
・お店と違い深夜でも印刷ができ、欲しいとに写真が手にはいる。
(6)教材となるような画像であれば、人にコピーして渡せる。
(7)気軽に写真を撮れる。
・いらなければいつでも消せるので、ちょっとしたメモ代わりにシャッターを押すことができます。
(8)写真が撮れる。
・高画質なプリンタが発売されるようになり、プリントアウトしたものは通常の写真と区別が付かないぐらいまでになってきています。(デジカメの方が、発色が鮮やかな傾向があります。)また、印刷時の用紙サイズも自由に選ぶことができます。
(9)手軽に教材作りができる
・これまで行事や教材の写真は、教師が自腹を切ってフィルムを買い現像してきました。しかし、これからはデジカメで撮った写真を授業で使う教材にするときは、学校で印刷ができるので、印刷代がかからず教師の自己負担がなくなります。(どの学校にも高画質なプリンタがあるわけではないですが、将来はそうなるでしょう。)
■どの程度の機能が必要か
現在(2000年)は、200万画素〜300万画素のデジカメが主流です。3年ぐらい前は、35万画素でした。今後更に高機能化,高画質化していくものと思われますが、機能的には現在のもので十分だと思われます。
(1)画質の観点から
35万画素の場合、640×480ドットの画像が得られます。パソコン上で表示したり、webページに貼り付けたりするならば、このくらいのサイズか更に小さいぐらいがちょうどよいので、こういった用途に向いています。多少画質が悪くても2分の1ぐらいに縮小すると、それなりにきれいに見えます。また、ファイルサイズも小さいので、フロッピーディスク1枚に15枚分ぐらいは楽に保存できます。印刷したときの画質は、はっきり言ってよくありません。ただ、私の学校ではA4サイズ大に拡大印刷をして使っている先生も多いです。画質はよくなくても、それなりには使えます。
300万画素の場合、画像サイズがディスプレイよりも大きく、縮小表示をしないと全体を見ることができません。画像を加工する際には、処理速度が速くメモリが十分あるパソコンが必要になります。webページに使うときはトリミングをしてサイズを縮小して使うようになります。印刷したときの画質はとてもすばらしく、大きく拡大しても十分にきれいに見えます。ファイルサイズは、フロッピーディスク1枚に画像ファイルが1枚入るかどうかぐらいの大きさになります。
画素のまとめ
写真をプリントアウトする事も考えると、200万画素程度のカメラでよいと思います。(300万画素のカメラを持っていますが、普段は200万画そのモードにしています。ファイルサイズが大きすぎるので。)もし、子どもの調べ学習に持たせるカメラであれば、35万〜130万画素程度の方が使いやすいように思います。
(2)画素以外の観点で
・デジカメのデータをパソコンに移しやすいもの。USBケーブル接続や、PCカードアダプタを使うのが無難です。USB端子がついていてもOSがWin95だとだめな場合があります。
・ビデオ出力のできるもの。テレビとコード一本で結び、デジカメ内の画像を次々に見られると使い道が広がります。
・大きさ,重さ,電池の連続使用時間,ズーム,接写などの機能は事前にチェックして、好みのものを購入するのがよいと思います。(すべての点で満点のカメラはありません。)
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